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陸マイラーが必死な理由w

9月2日、Tポイントカードのポイント付与率が半分になるという
劇的な発表があった。

訂正:ツタヤでのポイント付与が半分(200円で1ポイント)になるだけでした。
他の100円1ポイントのところ(ファミマなど)はそのままです。大変失礼いたしました。

http://tsite.jp/cp/index.pl?xpg=PCIC0102&cp_id=6662&CP_SYUBETU=1

4000万人のユーザーを抱えるTポイント、さぞネット上では大騒ぎになっているだろうと
思いきや、2chの関連スレでは2,3人がコメントしたのみ、ポイント情報交換サイトの
poitan.netではなんとスルー。facebook上でも、Tポイントを集めているという知人が
「地道に集めてるんだけどなぁ…」とコメントする程度。なんとも拍子抜けである。
Tポイントの運営サイト側としては、大騒ぎにならなくてほっとしているかもしれないが、
これほどまでにどうでもいい存在になっているのは、相当まずいような気もする。

私はTポイントは集めていないが、もしもANAカードが、ポイントのマイル変換率を
半分にするなんて発表をしたら、ぜったいこんな反応じゃすまない。ネット上では
暴動になるだろう。膨大な数のブログが、今後の戦略についてコメントし、掲示板
は怨嗟の声に満ち溢れるだろう。それは、自分がANAマイラーだからよくわかる。

しかし、なぜにTポイントのこの改悪は、これほどまでに注意をひかないのだろう?

考えてみたら、答えはすぐ出た。
Tポイント(など、市場のほとんどのポイントシステム)は、利用した金額と、
それに対する特典が「リニア」に対応するシステムだからだ。

たとえばTポイントの場合、今までのルールなら、利用金額の1%、すなわち
10万円使えば1000円相当、20万円使えば2000円の、ポイントが付与されてきた。
仮に1年間ツタヤやファミマなどを使い10万円利用し、1000ポイント付与されたとしよう。
この状態で、あと1年ポイントをためて、2000ポイントにしようというインセンティブは
それほど高くない。今1000円もらい、来年1000円もらうのと、来年まとめて2000円もらうのと、
どちらがいいか? どっちでもいい、というのが普通の感覚だろう。

別のたとえ方をすると、ポイントが830点のときに、Tポイントがサービスを打ち切ったと
しよう。Tポイントユーザーは、せっかくためていたのに残念だ、とか、これからはどの
ポイントにしよう、という気持ちにはなるかもしれないが、まぁ、それで終わりだ。
なぜなら、還元率は常に1%であり、今までの利用分についてはきちんと
1%の還元がなされている以上、文句は「今後使うポイントがなくなってしまった」
という点にしかないからである。

ところが、マイルの場合はこの構図が決定的に異なる。

マイル事情をご存じない方のために、ANAを例に、基本的な情報から記述する。

まず、ANAのマイルは、10000マイルあると、EDYやナナコ、Suicaなど
メジャーな電子マネーの10000円相当分に変換できる。
つまり、1マイルは1円の価値を持つわけだ。
ちなみに、ANA VISAやANA JCBカードでは、1000円使うと1ポイントが
付与され、1ポイントは10マイルに交換できる。つまり、1000円につき10マイル、
すなわち10円が還元される。還元率は従来のTポイントと同じ1%であり、
この限りでは特段マイルにメリットはない。というより、正確には、
1ポイントを10マイルに変換するためには、そのための「コース」に加入する
必要があり、コース参加料で年6300円が徴収されることを考えると、
むしろ不利である。

しかし、マイルは、もっとためることで、どんどん効率のよい変換が可能になっている。

たとえば、12000マイルためると、これは、ANAサイトで15000円相当として使える
「スカイコイン」に変換可能だ。1マイル1.25円。

だがこんなのは序の口だ。
15000マイルためると、なんと、東京から、沖縄を除く全国各地の往復航空券が
ゲットできる(ハイシーズンを除く)。たとえば福岡往復だと、正規料金で72000円、
特割でも48000円ほどかかるところを、15000マイルで往復できる。
還元率は3.2~4.8%。Tポイントなどとは別次元の高率になる。

さらに、85000マイルためれば、東京=ロンドンのビジネスクラスに乗れる。
これは、ANAの場合、正規運賃だと110万円、事前割引で43万円。
還元率は5~13%にもなる。
極めつけはファーストクラス。東京=パリのファーストクラスは255万円。
これが、12万マイルで手に入るから、還元率は実に21%に及ぶ。

このように、マイルは、ためればためるほど、還元率(1マイルあたりの価値)が
上がるようにできている。
しかし、5万マイル相当のポイントをクレジットカードで貯めるには、500万円の決済が必要だ。
12万マイルともなれば、1200万円である。
これでは、しょっちゅう遠距離の国際線にでも乗る人でなければ無理だろう、と
思われるかもしれない。

しかし、実はそうでもないのだ。
たとえば、ANA VISA、あるいはANA JCBのカードは、ポイントの有効期限が
2年ある。さらに、ANAのマイル自体が、まる3年の有効期間がある。
したがって、ポイントが切れるぎりぎりでANAマイルに変換し、
その期限ぎりぎりまで積み立てれば、マイルを貯め始めて5年間のマイルを
利用できる。

公共料金やインターネット代などをすべてカード払いにすれば、年間40万円
くらいの支払いをカードに(=ポイントに=マイルに)することは難しくない。
さらに、大き目の出費をすべてカード払いにすれば、年150万円くらいの
利用はそれほど無理のある数字ではない。これはマイル換算で15000マイルに
なる。これを5年間続ければ、75000マイルになる。

お盆とお正月に、福岡や札幌に帰省するなら、その際の飛行機のマイルが
年3000マイルほどになる。また、カードで航空券を買うとボーナスマイルが付くので、
それが1000マイルにはなる。このぶんで、5年で20000マイルがさらに付く。
合計95000マイルだ。東京=ロンドンのビジネスクラスが狙えるし、
12万マイルでファーストクラスも射程に入ってくる。

マイルをためている人は、このように長期の計画を立て、
どのクレジットカードならどういう基準でどういうボーナスマイルがつく、
といったことを把握したうえで、カードの選択と日々の支払いを行っている。

たとえば私は、カードだとやはりある程度のお買い物でないと使えないので、
ANA VISA SUICAカードを取得し、Suicaの利用分がマイルに落ちるように
している。コンビニや自動販売機、近所のスーパーなど、最近はsuicaが
使えるところが多い。こうした日常の決済分をカードに落とすことで、
年間数千マイルが加わるようになっている。

こんなときに、ポイントの付与率の変更などが行われると、
数年間の予定が崩れ去ってしまう。マイラーが、ポイントの交換率などの
ルール変更にきわめて敏感なのは、こうした事情があるのである。

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