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回数券の経済

10枚ぶんのお値段で11枚の切符がもらえる、ご存知回数券。しかしこれ、交通機関側はいかなる思惑を以って販売しているのだろうか。
ぼくは子供のころからずっと、これは利息分だと思っていた。本当なら三カ月か、半年か、あとに支払われるべき代金が、一括で払われる。鉄道会社はそれを運用して利益が上げられる。その額が、総額の10%以上になるなら、切符を1枚サービスしても販売する価値がある。交通機関が回数券を販売しているということは、たぶんそのほうがもうかるからで、運用というのは、とても利益が上がるものなのなんだなぁ、と、なんとなく思っていた。

しかし、現在では国債で運用してもせいぜい年2%ちょっと。よほど上手な運用をしないと、むしろ損になるんじゃないだろうか。とすると、今も回数券が販売されている理由はどこにあるのだろう。キャッシュフロー的に有利というのはわかるが、交通機関って、そんなに手元流動性に難がある業種でもないような気がする……田舎のバス会社はそうなのかな?

そこで気になるのは海外の交通機関だ。たとえばパリのメトロは、カルネcarnetという10枚綴りのチケットを買うと、普通に1枚単位で買うときの半額近い値段になる。……と書きながら現在の価格を調べたら……29%引き程度でした。あれー、記憶違い? それともカルネの値段上げてる?? ともあれ30%近く安ければ、みんなこれ買うよね。となるとパリメトロがカルネを発売する理由はどこにあるのだろう。割安だと、じゃあこの距離だけど乗っちゃうか、という利用を促進するってことかな?

東京メトロもこれくらい割引率の高いカルネを出してほしい。

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