3段鍵盤の電子パイプオルガンを自宅にセットアップしています。
メーカー製品を買うと150万くらいはするようですが、私の使った方法だと60〜70万円ですみます。
パーツは主に、カナダのClassic Organ Worksというところの製品を輸入しました。パイプオルガンの音色は、Hauptwerkというソフトを使います。これを使うと、アメリカやヨーロッパの著名なパイプオルガンの音を丹念にサンプリングした、非常に高品質の音色セットを使うことができます。
とりあえず、過去の日記をアップしました。ページ右の「カテゴリー」から「オルガン完成まで」を選んでいただきますと、ここだけは古いものから順に表示されるようになっていますので、順にお読みください。臨場感あふれる(笑)パイプオルガン自作日記が楽しめます。
以下、 Hauptwerkを使った電子パイプオルガンの構築・利用手順についてまとめていきます。
1 Hauptwerkとは
Hauptwerkは、Martin Dyde氏によるパソコン用ソフト(Windows, Mac対応)。世界各地のパイプオルガンの音色を、可能な限りリアルに再現するためのソフトです。 現在はアメリカのMilan Digital Audio社が販売、サポートを行っています。
Hauptwerk本体には標準で、イギリスのSt Mosleyという教会の24ストップのオルガンの音色が付いてきます。このほか、たくさんのメーカーが、Hauptwerk用に「音色セット」を販売しています。この音色セットというのは、世界各地のパイプオルガンの音を、1音1音、各ストップごとに、すべての音階について、サンプリング(録音)したデータを集めたものです。つまり、このソフトとキーボードがあれば、自宅で世界各地のオルガンの音を楽しむことができるのです。
Hauptwerkを使った「電子パイプオルガンシステム」を作るには、最低限以下の機材が必要です。
●パソコン (WindowsまたはMac) メモリが多いほうがいい
●MIDIインターフェイス 楽器店などに売っています。MIDI機器を接続するため。
●MIDIキーボード、MIDIペダル 手鍵盤と足鍵盤。とりあえず電子ピアノやシンセサイザがあれば、手鍵盤は再現できます。足鍵盤が問題です。これについては章を改めます(私は輸入しました。上記の日記をごらんください)。
●Hauptwerk ソフトウェア
無料版、Basic版(250ドル)、Advanced版(600ドル)があります。ここからダウンロードできます。