Ubuntu x64上の64bit Operaでflashを見る
LinuxというかUbuntu上のoperaは、フォントがガタガタ、文字の割り付けもおかしい(ー が + になる)など、使うのにいろいろ苦労があるのですが、10.00は結構よくなっています。普通にoperaのサイトにアクセスすると、ubuntu用の64bitバイナリを出してくるので、昔のようにインストールしようとすると「アーキテクチャが違います!」(64bitなので32bitのアプリが入らないといわれる)こともなくなった。
一番の気がかりはflashが使えるかどうか。なのだが、今回調べたら、Adobeが(ベータ版だが)Linux用の64bitプラグインを配布しているではありませんか。
http://labs.adobe.com/downloads/flashplayer10.html
↑一番下のリンクね。
解凍するとインストーラが出てくるかと思いきや、 libflashplayer.so ファイルが一個出てきて唖然とするが、なんてことはない、あとはこれを/usr/lib/opera/plugins に落としてやれば、以後問題なくフラッシュが見えます。いい世の中になったものです。
フォントを差し替えた方がいいので、その話はまた書きます。
以下、昔のoperaの話ですので読まないでください。
(08年11月3日更新)
Opera 9.62を使う場合は、ほとんど問題点はありません。
日本のオペラのサイトに行ってもきちんと64bit版がダウンロード&インストールでき、flashも日本語入力も問題なくできました。ただ、operaをインストールする前に、Ubuntuに標準で入っているfirefoxを起動し、flashが貼り込まれているサイト(私はwww.gaitame.com を使っています)にアクセスし、「プラグインをインストールしてください」という指示を出させてインストールしたほうがいいようです(firefoxでインストールしたpluginをoperaから使っているような気がするので…。違うかもしれませんがまあ、operaでたまに見えないサイトの確認用に、どうせfirefoxも使うので、入れておくに超したことはないのではないかと)
また、普通にoperaを入れただけだと、フォントがヘンになります(ー が + になる、など)が、m+IPAフォントを入れると、なぜかフォントの文字化けも直り、文字もきれいになります。
ここ↓
http://mix-mplus-ipa.sourceforge.jp/
からダウンロードして、ファイルを解凍、中にあるttfファイルを/usr/share/fontsに、適当なフォルダを作って(mplusとか)コピーすればOK。
==以下は9.60およびそれ以前の場合の問題と解決法==
ブラウザはoperaを愛用しています。
ただ、operaをoperaの日本語サイトからダウンロードしようとすると、32bit版(i386)がやってきてしまい、インストールしようとしても「CPUアーキテクチャが違う」といってハネられてしまいます。
調べた結果、operaの64bit版バイナリが
http://snapshot.opera.com/unix/snapshot-2444/x86_64-linux/
にあることがわかったので、ここから
opera_9.60.2444.gcc4.qt3_amd64.deb
をダウンロードしてインストール。これは問題なく入ります。
しかし、使ってみると、flashがぜんぜん動かない。youtubeも見られないし、金融系のサイトでもチャート表示など不都合が多いです。
ところが、ひょんなことから発覚したのですが、operaをランチャからではなく、コマンドプロンプトから
opera
とやって起動すると、flashもちゃんと表示されるのです。やった! と思ったのですが、実はこの状態ではなぜか日本語入力ができないことが判明。はぁ? ルート権限で実行しているのがいかんのかと思い、ログインしたユーザー名にsuして実行しても変わらず。環境変数の問題だと思うのだけど、ぐぐっても手がかりがつかめない。
IMを起動しようとすると、ターミナルには、
(operapluginwrapper:19735): Gtk-WARNING **: /usr/lib/gtk-2.0/2.10.0/immodules/im-scim.so: wrong ELF class: ELFCLASS64
(operapluginwrapper:19735): Gtk-WARNING **: Loading IM context type ’scim’ failed
というメッセージが出る。scimが起動に失敗しているんじゃ、日本語入るわけない。ELFCLASS64でエラーってことは、32bitバイナリが64bitバイナリを呼ぼうとしているのか? でもだったら、なぜランチャから起動すると動くんだよ!!
結論:ランチャから呼ぶとimは使えるがflashが使えず、プロンプトから呼ぶとflashは使えるがimが使えない。
それで、64bitのoperaはあきらめ、32bitのoperaをがんばって入れることにした。これならadobe純正の32bit flashプラグインが使えるはずだからだ。
operaのサイトが指定してくる32bitの.debパッケージを適当なフォルダに一旦保存し、
dpkg -i –force-architecture opera_9.60.2444.gc4.qt3_i386.deb
とすると、アーキテクチャを無視してインストールしてくれる。ところが、そのあと
opera
で起動しようとすると、
/usr/lib/opera/9.60/opera: error while loading shared libraries: libqt-mt.so.3: wrong ELF class: ELFCLASS64
とエラーが出て起動してくれない。libqt3-mt.so.3 がない、と言っているようだが、synapticで見るとちゃんと入っているように見える。ぐぐった末、こちらで解決方法を発見(32bit版のライブラリを手動でインストールするということのようだ)
書いてあるとおりにやると、確かにoperaは起動するにようになる。しかも、別にadobeのpluginなど入れていないのに、今度はコマンドラインでもランチャでも、ちゃんとflashが見えるようになる。(firefoxのプラグインを呼んでいるのかもしれないが…)。ただ、相変わらず日本語はどの状態(ランチャ、root、ユーザー)でも入力できない。
万事休すかと思ったが、実はさっき、64bit版のバイナリを探していたとき、32bit版のバイナリには種類があることに気づいていた。ここね。一番下の、末尾が.debのやつならubuntuに入りそうだ。ja.opera.comが推奨してきたのは、下から2番目のgcc4.qt3なわけだが、他のだったらひょっとするとうまくいくかもしれない。
と思い、まずは一番新らしそうな、一番下、gcc4.qt4をダウンロード。とりあえず、インストール。
dpkg -i –force-architecture opera_9.60.2444.gc4.qt3_i386.deb
またライブラリがないと言われるんだろうなと思いつつ、
opera
してみると、あれ、何も言わずに起動しましたよ。で、flashはちゃんと見えてる。けど、日本語は入らない。
同じかぁ、と思いつつ、ランチャからも起動してみた。お、flashが見えてる。日本語は……
入りました〜!
現在発覚している唯一の弱点は、プルダウンメニューでカーソルの位置が反転しないことですが、まあ、マウスベースで操作していれば、まあ問題はないかなと。しかし、ubuntu 8.04はqt4が前提なのかしらん?