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uayebはマヤ暦の「無名月」

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JR東日本の株主総会で、社長が東海道貨物線を復活させ、羽田空港アクセス線にする話について、「関係各所と調整中」「東海道線とつなぐ」「とても便利になるので採算など検討中」など、前向きに検討中であることを明かしたそうだ。http://toyokeizai.net/articles/-/41003?page=2
今回一つ意外だったのは、「新宿(と千葉)方向から、りんかい線をつかって羽田につなぐ」としたこと。確かに、りんかい線は車庫線が東海道貨物線にほぼつながっているので、そうすれば羽田に行ける。けれど、りんかい線は天王洲アイルを通るために北に大回りしているから、距離的にはだいぶロスがある。東海道貨物線を復活させて東海道線につなぐのであれば、すでに存在する大崎→品川間の連絡線(成田エクスプレスが使っている)を使って横須賀線に入り、品川の北で貨物線に入るようにすれば、他社(臨海鉄道)の線路を使わずにすむから料金も安く設定できるし、距離的にも有利だから、絶対そうすると思っていたからだ。
しかし、報道を受けて地図上にルートをマッピングしてみると……

赤い線がりんかい線経由、青い線は品川の北で貨物線に入るルート。

品川の北で貨物線に入るというのは、それはそれでずいぶんな大回りですね。りんかい線経由が遠いとはいちがいにはいえなさそう。それに、品川方面から貨物線に入るためには、スイッチバック用の引き揚げ線を作るか、短絡線を作る必要があるから、それもたいへんだ。
と考えると、すでにつながっているりんかい線を使う方が現実的かもしれない。

ただ、今年度中には首都高の中央環状線が開通し、そうすると、新宿=羽田空港はリムジンバスで25分で結べる、なんて話も出ている。この鉄道路線を使った場合は、30分を切るのは難しいだろう。料金的にもりんかい線を通るのでは価格的にもそれほどメリットを出せそうにない。まして全席指定のH’EX(羽田エクスプレス)にしたら、バスより高くなりそう。JR東はこのへんのシェア争い、どう計算しているんだろうか。

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_0502.html 若年女性が半減! と大騒ぎしているこの記事ですが、数字の扱い方、読み方がまったくだめ、おかげで本質が見えない。

このNHKのページを見ると、東京に若年女性が吸い寄せられるために、地方では若年女性が減って地域社会が維持できなくなる、と言っているように見える。東京は保育環境も悪くて子どもを持たない人も多いので、ここにどう手を打つかがポイントだ、と言いたげだ。

でも、下から4つ目のグラフを見ると、東京への若年女性の流入は5年間で10万人。10万人ですよ。日本の女性の数は、国民の半分強だから7000万人くらい、そのうち20-30台の女性は、0歳から100歳まで均等に人がいるとおおざっぱに仮定しても、その2割だから1400万人はくだらないことはすぐわかる。調べたら2009年時点で1606万人だった。東京都の人口は日本の1割だから、1600万人のうち非東京在住者は1440万人。そのうち10万人が東京に移動したからって、地方の若年女性人口が半分になんかなるわけない。そんな理由にもならないデータで、東京がポイントみたいな結論を持ち出すのはでたらめもいいところだ。
(なるほど、継続的に10万人流入したら、2015-2040年では50万人ですね。でもその場合、比較対象の女性は3000万人以上になりますからね)

本当の問題は、国の統計でさえ、2040年にはかなりの数の自治体で若年女性が半分以下になるということ。その理由は、出生数が減り続けること。その要因のほうがはるかに大きいのに、なんか東京を悪者? みたいな話にするのは、すりかえにしか見えない。もちろん、東京の子育て環境の悪さは、待ったなしで改善が必要だけど。

pythonハマり その2

\n(改行)でスプリットをかけることで、無事キーワードを切り出すことができました。

for i in range(3):

print keyword[i]

とすると、

キーワード1の内容

キーワード2の内容

キーワード3の内容

と表示されます。

そこで、それぞれのキーワードでデータベースを検索させると、おかしなことが起きるのです。

キーワード1はどことどこにある、ときちんとヒットするのに、キーワード2や3は、(データベース内には絶対にあるにもかかわらず)ヒットしない、

という現象が起きるのです。

キーワード1がきちんと検索できているので、データベース参照プログラムが間違っているわけではないと思われます。

また、キーワード入力の際に、 キーワード2、キーワード1、キーワード3 の順に指定すると、今度はキーワード2だけヒットしてキーワード1が

ヒットしなくなるので、エンコードなどの問題でキーワード2がヒットしないということでもないこともわかりました。

これは相当はまったのですが、以下のようなテストをしていて異常に気づきました。

for i in range(3):

print i, keyword[i] # 引数と、その引数で引いたkeyword[]の値を表示

とすると、

1 キーワード1の内容

キーワード2の内容

キーワード3の内容

…と出るのです。おわかりでしょうか、キーワード2と3では、左側に表示されるべきインデクスが、なぜか表示されないのです。

なんじゃこりゃあ。と思い、しかたがないので、分割する前のキーワード群が入った文字列sをファイルに書き出し、バイナリエディタで

見てみました。すると……

キーワード1の内容 0A 0D キーワード2の内容 0A 0D キーワード3の内容 0A

となっていたのです。

そして、pythonの文字列操作で使うエスケープ文字、\n(改行)は、16進の0Aにヒットするのでした。

したがって、文字列sを0Aで分割すると、

キーワード1

0D キーワード2

0D キーワード3

が、順にkeyword[]に入るのです。

上で、左側に表示されるべき引数が消えてしまったのは、キーワード2/3の前にある0D(復帰)によって

カーソルが左に寄せられてしまい、引数をキーワードが上書きしてしまっていたために起きた現象でした。

また、キーワード2/3は、頭に0D というコードが付いた状態になっていたために、データベース中の

キーワード2やキーワード3にヒットしなくなっていたのでした……。

というわけで、今回は、キーワードを検索に渡す前に、

keyword[x] = keyword[x].replace(“\x0D”,”")

として、復帰コードを削除することでようやく正常動作にこぎ着けました。

Python楽しい

昨年秋から、プログラミング言語のPythonにハマっていて、かなり業務にも役に立っています。

いろいろ組ながら覚えている最中ですが、よりによって年末最終日(12/27)に、非常に悪質なバグというか誤解に基づくトラブルに引っかかったので、参考までに記しておきます。

for line in … の意味を誤解していた件。

Pythonでは、

f = open(“filename.txt”)

として、テキストファイル filename.txt をオープンしておくと、

for line in f:

print line

で、テキストとしての行(改行で区切り)を1行ずつ読出すことができるのです。

それで、だいぶいろんな処理を書いていました。

さて、年末のコードは、ユーザーに複数行の「キーワード」を入力させ、データベース内の合致するものを検索する、という内容でした。

ウィンドウを出して、ユーザーにGUI形式で複数行のテキストを入力させ、「完了」ボタンを押すと、テキスト全体が文字列変数s に帰ってくるようにしました。

sの内容は問題ありません。print s とすると、

キーワード1

キーワード2

キーワード3

と表示されます。改行で区切られていることもわかります。

そこで、キーワードを1つずつ、配列変数keyword[] に入れようと思いました。

keyword = [] #配列(pythonではリストといいます)変数ですよ、という宣言

for line in s:

keyword.append(line)

で切り出せると思ったのですが、なぜかキーワードに何もヒットしません。

おっかしいな、ちゃんとkeywordに入ってるよね? と思って中身を見てみると、

なぜかkeyword変数の中身は、半角カタカナや記号が1字づつ入っているのでした。

おかしい。今まで改行区切りのテキストファイルに対して、まったく問題なく動いていた処理が、どうして今回動かないのだ?

for line in … の意味を、私は何か決定的に誤解していたのだろうか? と、愕然としたのでした。

それで、Pythonのインタプリタ環境で、 文字列内容をfor line in … で読ませてみて、想定外の事態に気がつきました。

“abcde[改行]12345[改行]”   という文字列 s に対して、for line in s: で切り出しを行なうと、

a

b

c

d

e

[改行]

1

2

3

4

5

[改行]

という形で切り出しが行なわれるのです。切り出しは「1バイト単位」なので、前に変な半角カナが出たのは、シフトJISコードが上位と下位に分割されていたからなのでした。

……しかし、テキストファイルの読出しなら、ちゃんと行単位で切り出されるのに、なぜ文字列が相手だと1バイト単位になるのだろう?

謎に思っていましたが、あるところで、こんなコードを見て謎が解けました。

for data in [2,4,11,13,18]:

処理……

そうなのでした。for line in … というコードを見ると、これがテキストから「行」を切り出すようなループを提供する書式のように思ってしまいますが、考えてみたらfor lineである必要は本当はなく(慣用的にそう書くことが多いだけ)、for gyou   でも、for ligne  でも、同じように動くのです。

では、for は何をしているのか。

for はループを作る際の予約語で、典型的な用法は、

for i in range(10):

みたいに使います。この例だと、iには0から9までが順に入ります。range()関数は、0から引数より小さい数字すべてを返すものです。

では、range(10)の正体はなにか。インタプリタ上で print range(10) とするとわかります。それは……

[0,1,2,3,4,5,6,7,8,9]

でした。そう、range関数は、こういう配列(リスト)を返すのです。だから、上で見た、for data in [2,4,11,13,18] と、形は全く同じです。for は、inの後ろで指定されたリストの中身を順に取り出す、という動きをするのでした。

では、なぜテキストファイルに対してfor を使うと行が切り出されるのでしょうか?

そこで、f = open(“finename.txt”) で得たfを表示させてみたら……

[行1,行2,行3…]

となっていたのでした。テキストファイルをオープンしたときのf は、文字列ではなくて、文字列のリストだったのです。

では、文字列に対してforを使ってアクセスすると、どうなるのでしょう?

そういえば! Pythonの文字列は、+で連結したり、検索、置換などの「メソッド」が使えるだけでなく、リストとしても扱えるのでした。たとえば、

s = “abcde”

と定義すると、

print s[0]

で、0番目の要素(0から数える)であるaが得られます。

s[0] = “f”

とすれば、文字列sの内容は

“fbcde”

になります。

このように、文字列は、1文字(1バイト)ごとに区切られたリストでもあるのです。

ですから、forでアクセスすると、1バイトごとに切り出されてしまうのです。

でもって、今回は結局、改行単位で切り分けられればいいので、forループは回さず、

keyword = s.split(“\n”)

ですませました。.splitは「分割」のメソッド。\nは改行コード。文字列sを改行コードで区切り、結果をリストとして返します。

さて、これで無事キーワードが切り出せたと思ったのですが、次にはさらに不可解な動作が待っていたのでした……(次回につづく)

よろしかったでしょうか、の普遍性について

飲食店などでの「よろしかったでしょうか?」という表現について、
違和感、嫌悪感を表明される人が多いようです。
かくいう私も、以前はすごく違和感がありました。

でも最近は、「よろしいでしょうか」と言われると、
なんだかぶっきらぼうだなぁ、と感じるようになってしまいました。
認めたくはないけれども、実はそんな感覚をお持ちのかた、
結構多いと思うのですが。

「だめだ、絶対おかしい!」という方に、何がおかしいか尋ねたことは
あまりありませんが、自分の気持ちを振り返ると、
「過去形」が使われていることが一番ひっかかったかな、と思います。

でもそういうことを言うなら、よろしいでしょうか、もおかしい。
でしょう、は、(自分の)推量や未来を表すときに使う言葉です。

客に向かって、「あなたの注文はこれでいいと思うんですがどうですか」
なんて言ったら失礼でしょう。「これでいいですか」と聞くのは
かまいませんが、ウエイター自身の推量が入ったらまずい。

でも、ここでは言葉がすでに本来の意味を失い、受け取る側も、
単によろしいですかを丁寧にしただけだと思っています。

そういうふうに、言葉の意味は変わるものです。

それでも、過去形は許せない、ですか?
そんなみなさまのために、過去形が出てきた理由を探ってみました。

英語でお塩をください、というときには「Pass me the salt!」ではなくて
「Will you pass me the salt?」というと、丁寧な依頼になることは
中学校で習ったと思います。
さらに「Would you pass me the salt?」にすると、もっと丁寧だ、
とも習ったと思います。

未来形を使うと丁寧になり、未来助動詞の過去形を使うともっと丁寧になるわけです。

フランス語を習った方なら、○○したい、というときに、
Je voudrais ○○ と言うのをご存知だと思います。
このvoudraisという活用形は、vouloir(英語のwant)という動詞の
過去未来」という時制です。
本来は、過去のある時点における未来のことを示すのに使われる活用形を、
今自分がしたいことを丁寧に示すために使うのです。

考えてみるとこれは、英語の
I would like to …  にほぼ相当します。
wouldはwillの過去形ですから、まさに「過去未来」の表現です。

さて話を戻して、「よろしかったでしょうか」はどういう構造でしょうか。
これは、「よろしいですか」という直接的な表現に対し、過去形の
「よろしかった」と未来・推量形の「でしょうか」を組み合わせたものです。
そう、やっていることは、英語やフランス語とまったく同じです。

ここには、過去形にすることで直截な感じをなくし、未来・推量形にすることで
不確定な感じにする、という、ユニバーサルな発想パターン

あるのではないでしょうか。敬語がない言語では、これが丁寧表現の
王道なのです。
敬語が廃れつつある現代の日本語で、このような表現が生まれたのは、
必然と言えましょう。

iPhone 5sの64bit CPUの意味は

iphone 5sは、CPUが64bitだそうで、ちょっとびっくりしました。

最初に思ったのは「それ意味あるの?」ということ。というのも、CPUを64bit化することによる最大のメリットは、4GBを超えるメモリ空間を扱えること(いいかえると、4GBを超えるメモリを扱うようなアプリは大幅に高速化する)なわけですが、iPhone 5sのメインメモリは……今のところ不明なようですね。でも、iPhone 5が1GB(ストレージ容量じゃないので誤解なきよう)だそうですから、2GBとか、百歩譲って4GBはあるとしても、8GBはないでしょう。つまり、32bit CPUで十分アドレッシングできる容量なわけで、将来に備えるということでは意味はあるでしょうが、今回はとりたてて意味があるとは思えません。

と思いつつwikiを見たら、ARMの64bitアーキテクチャは、レジスタを16個から31個に増やしたほか、SIMD拡張命令も大幅に強化される、とのこと。なるほど、そうであれば、64bitコードのほうが速くなりますね。また、64bit CPUになると、命令語が長くなって、メモリ帯域をムダに圧迫して逆に遅くなるのではという不安もありましたが、命令長は32bitのままということなので、その心配もないと。

32bit命令にあった条件付き実行命令が削除されるらしいので、これは、パイプライン設計上はかなり楽になるような気がします。もっとも、32bit命令の互換機能は当分持たせないといけないと思うので、64bitのときだけ別の実行パイプラインを使える、みたいなことができないと意味はないのかな?

まぁ、メインメモリが4GBを超えるのも時間の問題でしょうから、OS含め早めに移行に着手するのは正解でしょう。

陸マイラーが必死な理由w

9月2日、Tポイントカードのポイント付与率が半分になるという
劇的な発表があった。

訂正:ツタヤでのポイント付与が半分(200円で1ポイント)になるだけでした。
他の100円1ポイントのところ(ファミマなど)はそのままです。大変失礼いたしました。

http://tsite.jp/cp/index.pl?xpg=PCIC0102&cp_id=6662&CP_SYUBETU=1

4000万人のユーザーを抱えるTポイント、さぞネット上では大騒ぎになっているだろうと
思いきや、2chの関連スレでは2,3人がコメントしたのみ、ポイント情報交換サイトの
poitan.netではなんとスルー。facebook上でも、Tポイントを集めているという知人が
「地道に集めてるんだけどなぁ…」とコメントする程度。なんとも拍子抜けである。
Tポイントの運営サイト側としては、大騒ぎにならなくてほっとしているかもしれないが、
これほどまでにどうでもいい存在になっているのは、相当まずいような気もする。

私はTポイントは集めていないが、もしもANAカードが、ポイントのマイル変換率を
半分にするなんて発表をしたら、ぜったいこんな反応じゃすまない。ネット上では
暴動になるだろう。膨大な数のブログが、今後の戦略についてコメントし、掲示板
は怨嗟の声に満ち溢れるだろう。それは、自分がANAマイラーだからよくわかる。

しかし、なぜにTポイントのこの改悪は、これほどまでに注意をひかないのだろう?

考えてみたら、答えはすぐ出た。
Tポイント(など、市場のほとんどのポイントシステム)は、利用した金額と、
それに対する特典が「リニア」に対応するシステムだからだ。

たとえばTポイントの場合、今までのルールなら、利用金額の1%、すなわち
10万円使えば1000円相当、20万円使えば2000円の、ポイントが付与されてきた。
仮に1年間ツタヤやファミマなどを使い10万円利用し、1000ポイント付与されたとしよう。
この状態で、あと1年ポイントをためて、2000ポイントにしようというインセンティブは
それほど高くない。今1000円もらい、来年1000円もらうのと、来年まとめて2000円もらうのと、
どちらがいいか? どっちでもいい、というのが普通の感覚だろう。

別のたとえ方をすると、ポイントが830点のときに、Tポイントがサービスを打ち切ったと
しよう。Tポイントユーザーは、せっかくためていたのに残念だ、とか、これからはどの
ポイントにしよう、という気持ちにはなるかもしれないが、まぁ、それで終わりだ。
なぜなら、還元率は常に1%であり、今までの利用分についてはきちんと
1%の還元がなされている以上、文句は「今後使うポイントがなくなってしまった」
という点にしかないからである。

ところが、マイルの場合はこの構図が決定的に異なる。

マイル事情をご存じない方のために、ANAを例に、基本的な情報から記述する。

まず、ANAのマイルは、10000マイルあると、EDYやナナコ、Suicaなど
メジャーな電子マネーの10000円相当分に変換できる。
つまり、1マイルは1円の価値を持つわけだ。
ちなみに、ANA VISAやANA JCBカードでは、1000円使うと1ポイントが
付与され、1ポイントは10マイルに交換できる。つまり、1000円につき10マイル、
すなわち10円が還元される。還元率は従来のTポイントと同じ1%であり、
この限りでは特段マイルにメリットはない。というより、正確には、
1ポイントを10マイルに変換するためには、そのための「コース」に加入する
必要があり、コース参加料で年6300円が徴収されることを考えると、
むしろ不利である。

しかし、マイルは、もっとためることで、どんどん効率のよい変換が可能になっている。

たとえば、12000マイルためると、これは、ANAサイトで15000円相当として使える
「スカイコイン」に変換可能だ。1マイル1.25円。

だがこんなのは序の口だ。
15000マイルためると、なんと、東京から、沖縄を除く全国各地の往復航空券が
ゲットできる(ハイシーズンを除く)。たとえば福岡往復だと、正規料金で72000円、
特割でも48000円ほどかかるところを、15000マイルで往復できる。
還元率は3.2~4.8%。Tポイントなどとは別次元の高率になる。

さらに、85000マイルためれば、東京=ロンドンのビジネスクラスに乗れる。
これは、ANAの場合、正規運賃だと110万円、事前割引で43万円。
還元率は5~13%にもなる。
極めつけはファーストクラス。東京=パリのファーストクラスは255万円。
これが、12万マイルで手に入るから、還元率は実に21%に及ぶ。

このように、マイルは、ためればためるほど、還元率(1マイルあたりの価値)が
上がるようにできている。
しかし、5万マイル相当のポイントをクレジットカードで貯めるには、500万円の決済が必要だ。
12万マイルともなれば、1200万円である。
これでは、しょっちゅう遠距離の国際線にでも乗る人でなければ無理だろう、と
思われるかもしれない。

しかし、実はそうでもないのだ。
たとえば、ANA VISA、あるいはANA JCBのカードは、ポイントの有効期限が
2年ある。さらに、ANAのマイル自体が、まる3年の有効期間がある。
したがって、ポイントが切れるぎりぎりでANAマイルに変換し、
その期限ぎりぎりまで積み立てれば、マイルを貯め始めて5年間のマイルを
利用できる。

公共料金やインターネット代などをすべてカード払いにすれば、年間40万円
くらいの支払いをカードに(=ポイントに=マイルに)することは難しくない。
さらに、大き目の出費をすべてカード払いにすれば、年150万円くらいの
利用はそれほど無理のある数字ではない。これはマイル換算で15000マイルに
なる。これを5年間続ければ、75000マイルになる。

お盆とお正月に、福岡や札幌に帰省するなら、その際の飛行機のマイルが
年3000マイルほどになる。また、カードで航空券を買うとボーナスマイルが付くので、
それが1000マイルにはなる。このぶんで、5年で20000マイルがさらに付く。
合計95000マイルだ。東京=ロンドンのビジネスクラスが狙えるし、
12万マイルでファーストクラスも射程に入ってくる。

マイルをためている人は、このように長期の計画を立て、
どのクレジットカードならどういう基準でどういうボーナスマイルがつく、
といったことを把握したうえで、カードの選択と日々の支払いを行っている。

たとえば私は、カードだとやはりある程度のお買い物でないと使えないので、
ANA VISA SUICAカードを取得し、Suicaの利用分がマイルに落ちるように
している。コンビニや自動販売機、近所のスーパーなど、最近はsuicaが
使えるところが多い。こうした日常の決済分をカードに落とすことで、
年間数千マイルが加わるようになっている。

こんなときに、ポイントの付与率の変更などが行われると、
数年間の予定が崩れ去ってしまう。マイラーが、ポイントの交換率などの
ルール変更にきわめて敏感なのは、こうした事情があるのである。

浦島太郎

11月につまらない理由で自宅サーバが落ちてしまい、
その原因を読み誤ったばかりに、かれこれ3か月も
サーバを止めてしまいました。twitterのプロフィールなどに
ここのURLを書いているのに、申し訳ありません。

自宅のサーバは、物理的にもfragileで、特に、3歳の幼児が
いる環境では、今後、特にメールサーバとして動かすには
不安が多いため、今回、VPSに出しました。

月々の料金は840円。自宅サーバを運用していると、
サーバ用の固定IPサービスに980円かかっていたので、
むしろ割安でもあるのです。
容量を気にせずデータを置いておける、という意味では
自宅サーバにもまだ価値はあるのですが、それにしても、
出先で1GBのファイルを落とすようなことはないし、
1GBくらいならDropboxでも使ったほうが早い。

ウェブとメールと、何かのときのFTPくらいが目的なら
VPSで大丈夫な時代になったのかなと思います。

最後の書き込みから約1年ですが、1年は大きいですね。
ピークオイル、と言われても、怒涛のシェールガス・シェールオイル
ブームの今となっては、だからどうした、って感じですね。
個人的には、またこれで化石燃料何十年も燃やすのかよ、
という気持ちもありますが……

Ubuntu情報も、すっかり昔のバージョンになってしまったし、
リニューアル考えなくちゃですねー。

とりいそぎ復旧のご挨拶まで。

ピークオイル

「サウジ石油の真実」という本を書かれたマシュー・シモンズさんが昨年なくなられていたことを今頃知りました。合掌。

この本は、「サウジアラビア政府が言う石油の埋蔵量は信用できない。油田の生産能力はそろそろピークを越えつつあり、サウジには新しい油田は発見されていない」といった内容。いわゆる「ピークオイル論」(石油生産はそろそろ・もうじきピークを迎え、油田が衰えるにつれ、世界の石油生産量は減っていくぞ。備えないとまずいぞ)を唱える著名人の一人とされています。

ただ、ピークオイル論は、長らく「妄想だ、陰謀だ、環境原理主義者の煽り文句だ」とされてきました。一番よくある反論は、「掘削技術の進歩で、今までは回収できなかった油田の原油がどんどん回収できるようになり、事実上の埋蔵量がどんどん増えている。今後もどんどん増える。もうじき枯渇するなんてありえない」という話です。たとえばこんな論調。 http://cruel.org/economist/oil/lotofoil.html

ちなみに上の記事のタイトルは当初、「だから原油は枯渇しませんったら!」でした。

私はこういう論調にずっと、とても大きな違和感を抱いてきました。だって、実は今も石油は地下で毎年毎年どんどん生成されていて、それは、現在人類が消費する量に匹敵する量だ、というのであれば話は別ですが、そうではなくて、有限な資源であるなら、「いつか」石油が枯渇することはどう考えたって明らかではありませんか。

特に、石油業界に近い人ほど、ピークオイル論を、むきになったように否定することに、違和感がありました。「最新の掘削技術の進歩も知らずに適当なこと言ってんじゃないよ!」というような感情的なものかなとも思いましたが、それにしてはずいぶん強い言い方で否定する人が目立つように思います。

もうひとつ不思議なのは、世界最大の産出国、サウジアラビアは、イラク戦争とかイランへの制裁措置などで、世界の原油供給量が減って、原油価格が上がったりしそうになると、増産をして、石油価格を安定させようとすることです。

そんなことをしないでいれば、石油の値段が上がってサウジアラビアの利益になるのに、どうしてわざわざ利益を減らすようなことをするのでしょうか。世界の原油供給を仕切るフィクサーとしての体面と、国防などでアメリカに世話になっていて、アメリカが困るようなことをするわけにはいかないという事情なのかなとも思いましたが、そこもどうも腑に落ちません。

しかし、日経ビジネスのこの記事によると、どうやら昨今は、ピークオイル論に対しての合意が進みつつあるようです。この記事の結論では、ピークオイルは早ければ2014年、そうでなくても、2020年くらいには訪れそうだということです。まずいです。本当に時間がありませんよ。

この記事を見て、ふたたび、なぜピークオイル論が否定されてきたかを考えたら、ようやく腑に落ちる解釈ができました。

要するに、石油は何十年も安定して供給できますよ、と言えば、みんなは、じゃあ安心して石油を使おう、と思います。実際に産出量が減ってきて、需要が多くて、値段が上がったら上がったで、供給者側は損をしません。「埋蔵量いっぱいあるって言ったじゃないか!」なんて言ったところでどうにもなりません。「予想に反してこれだけしか生産できません」と言われれば終わり。必要ならお金を出して買うしかありません。

ピークオイル論が世間に広く同意されると、「では代替エネルギーを開発しなくちゃ」というアクションにつながります。その結果、石油への依存は多少は減るでしょう。熱心な研究開発によって、万一、比較的安価で潤沢な新しいエネルギーでも登場した日には、石油の売り手は存亡の危機に直面します。だから、声をからして「大丈夫」と言い続けているのです。

そう考えると、サウジアラビアが「うちの埋蔵量はこんなにあります! 石油価格は責任を持ってコントロールします!」というのもうなずけます。

……結果的にこの、ピークオイル論をカルトみたいにして押しやってきたことで、新エネルギーの開発はどれくらい遅れたのでしょう? 仮に2020年だとしても、生産がピークを打ったとして、世界は対応できるのでしょうか? ピークオイル否定論者の罪がどれほど大きいかは、これから明らかになってきますね。

モトローラ買収の影響を考えてみる

グーグルがモトローラのモバイル部門を買収。パテント目的だとか、いろいろ解説があるが、まず最初に誰もが懸念するのは、これまで「パートナー」だった携帯電話機メーカーと、今後は競合することになるんじゃないかということだろう。

特に、アップルの時価総額がエクソンを抜いて全米一になったこととからめる報道は、いかにも、googleも携帯電話売って時価総額でアップル抜きたいに違いない、という筆者の憶測が行間からにじみ出ている。

実際、グーグルの収益のほとんどはずっと検索広告であり、次の柱を求めたとしても、おかしくはないような気もする。

ではグーグルは今後、手のひらを返したように、自社携帯をがんがん売ることに注力し、アンドロイドのパートナーには冷たく当たるようになるのだろうか?

ここでひとつ参考になると思うのが、インテルの例だ。

インテルはチップセットメーカーを閉め出した

ご存じのとおりインテルはCPUメーカーとして有名だが、インテルCPUを使うための「チップセット」も、事実上独占している。昔はサードパーティのチップセットメーカーもたくさんあったのだが、Pentium 4が出たころから、ライセンスを厳しく問うようになり、事実上ほとんどのメーカーがインテルCPU用チップセットのビジネスから退場している。

これを下敷きにすると、グーグルは、モトローラ以外の携帯に対して締め付けなり情報統制なりを行い、事実上閉め出すという戦略を取る、かもしれない。

ただ、インテルがチップセットメーカーを閉め出したのは、チップセットというのがパソコンの機能を決めていく上できわめて重要なパーツであり、そこで他社に主導権を取られてしまうと、自分は単なるCPUというパーツを提供するだけの存在になってしまう、という危惧があったと思う。

ひるがえって、グーグルが、他の携帯メーカーを、たぶん非難囂々となってでも閉め出さなければならないほどの理由があるだろうか。

パソコンにおけるCPUは、性能を左右はするものの、パソコン全体を規定するものではないが、スマートフォンにおけるAndroid OSは、そのスマートフォンの機能や使い勝手をかなり大きく規定する。つまり、Androidを押さえていれば、Androidスマートフォンの進化の主導権は握っておける。

主導権を握った状態であれば、他社にアイデアを出してもらうことは、むしろさまざまな可能性の追求につながり、プラットフォーム全体の魅力とシェアアップにつながる。

しかしマザーボードメーカーは閉め出さなかった

インテルの例でいえば、チップセットではなく、「マザーボード」のビジネスが、今回のグーグルにおけるモトローラ端末のビジネスが、アナロジーとしては適当だと考えられる。

インテルは、チップセットのみならず、パソコンの事実上の骨組みともいえる、マザーボードも自社で製造している。だが、同社は、他のマザーボードメーカーを閉め出そうとはせず、むしろ積極的に情報を公開している。このサイト http://www.atomicmpc.com.au/News/148502,intelfoxconn-alliance-could-cripple-asus.aspx によれば、インテルのマザーボードの製造数は年600万枚、これに対して、トップメーカーのAsusやGigabbyteは1900万枚ほどだという。

積極的にシェアを取りに行く気がないのなら、なぜわざわざパートナーと競合する製品を作るのか? 上のサイトによるとそれは、価格のコントロール権を持つためだという。

すなわち、インテル純正という、マザーボードピラミッドの最上位の製品は、当然最高の価格をつけられる。他社製品は、これより低い値段になる。競合(AMD製CPUを搭載できるマザーボード)が発生した際、自社マザーの価格を引き下げれば、必然的に他のメーカーのマザーボードの価格も下げざるを得なくなり、全体の価格をコントロールできるというわけだ。

この解説が正しいかどうかはわからないが、今回の買収で、グーグルはAndroid携帯市場における価格決定権を多少は手にすることはできるだろう。

「現場のリアリティ」がほしかった?

私はもうひとつ、インテルは、パソコンという最終製品を、実際に作り込むことによって得られる知見を重視しているような気もしてならない。CPUとチップセットを作って、はいあとはみなさん作ってください、では、製品を作っていく上で発生するさまざまなトラブルや改善の芽を、自身がチェックする機会を失ってしまうからだ。

グーグルはこれまで、HTCやサムスンなどに、新OS搭載機のリファレンスモデルの製造を委託してきたが、いかにパートナーとはいえ、自社ではない。端末メーカーを配下に納めれば、情報漏洩等を気にせず、フットワークよく、新しいアイデアを物に落とし込んでいける--このスピード感がないと、垂直統合のアップルと対抗するのに遅れを取る、と考えたとしてもおかしくないようにも思う。

結論としては、端末市場へのグーグルの影響力は高まるものの、それによって他社が脅かされることはそれほどないと、私は考えている。

ただそれはあくまで、グーグルに検索広告という強力な収益源がある限りである。もしそれがなくて、端末を販売することが同社にとって死活問題になるような状況になると、話は変わってくるだろう。その昔、一度は互換機の製造を認めながら、あるときから順次廃止し、自社だけがとあるパソコンを完全にコントロールできる状態にし、アイデアと経営資源を集中することで復活の道筋をつけた企業の例もある。

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