Ubuntuサーバ構築メモ
更新情報:2010/5/30 Ubuntu 10.04 x64での運用を始めました。
特定の用途について知りたい場合は、右上のPagesの「Ubuntu x64」の左の[+]を押して、ごらんになりたいページにジャンプしてください。
Ubuntu Linuxはその使いやすさからポストWindowsのデスクトップOSとして評判ですが、どうもサーバとしての利用ガイドがあまり多くないように思います。また、ここ4~5年くらいの間に登場したPCはほぼ64bit CPUを載せていますが、便利な「日本語ローカライズドCD」は32bit版のみしか提供されていないようです。でも、せっかくの64bit CPU、その力をフルに発揮できる64bit OSを走らせたいところです。
Windowsもようやく64bit版を入れる人が増えつつあるようですが、その上で動くアプリはまだ大部分が32bitです。一方Linux上では、アプリの多くがオープンソースのため、ほとんどのアプリが64bitネイティブです。こんな恵まれた、(ほぼ)フル64bit環境を使わない手はありません。
WindowsやMacをメインで使っている人も、Ubuntu Desktopのサーバを常時稼働にすると、ウェブを見たい、メールを見たい、というときにいちいちメインマシンを立ち上げなくてすむので便利ですし、サーバとして動かすことで以下に述べるようなさまざまなメリットを享受することができます。
そこで、Ubuntu x64(64bit版)を使ったサーバの構築手順を、備忘録をかねてまとめておきたいと思います。
なお、日本語ローカライズド版でなくても、OSのメニューはちゃんと日本語化されますし、アプリでの日本語処理も(アプリが対応していれば)問題はありません。すべて英語で格闘しなければならないわけではないのでご安心ください。
インストールするOS:Ubuntu 10.04 x64
2010年4月末に10.04の正式版が登場したので、9.10のサーバをバージョンアップしました。「アップグレード」もできるようですが、やってみたらdovecotが動かなくなってしまったため、クリーンインストールしました。ただ、基本的には過去に8.04ベースで構築したときの設定が今回ほとんどそのまま有効でしたので、下記の記述は特に注意がない限り、8.04~10.04のどれでも共通しているものと思われます。
Desktop版の64bit版(x64版)はここで入手できます。
http://www.ubuntu.com/desktop/get-ubuntu/download
1のところで、64-bit を間違いなく選んでくださいね。
インストール
の前に、ハードディスクが必要です。お詳しい方以外は、新たにHDDを買ってきて(あるいはいらないHDDを1つ確保して)、まるごとUbuntu用にしたほうがいいです。また、インストールなどする際には、他のOSが入っているドライブは、外しておいたほうがいいかもしれません(私、8.04が入ったドライブをつないだまま、別のドライブに9.10を入れようとしたとき、なぜかインストールに失敗したうえ、8.04のドライブはブートしなくなりました……操作ミスかもしれないけど、GRUBが何か書き込んだかもしれない……)
あとは、UbuntuをダウンロードしてCDに焼き、CD/DVDドライブに入れてマシンを再起動して、最初に出てくるメニューで「日本語」を選択。次のメニューでは、「Ubuntuをインストール」を選んでEnter。以下、日本語の質問に答えていくだけです。「ディスクの準備」のところは、前に他の用途で使っていたHDDをつないでいると、いくつか選択肢があるかもしれません。全部Ubuntu用に使ってよければ、ディスク全体を使う をチェックします。