4:Sambaサーバ
sambaを入れておくと、家庭内LAN上のWindowsマシンから、サーバ上のフォルダを、ドライブとして読み書きできて、たいへん便利です。
apt-get install samba
でインストールは完了。以下、拙宅での設定例です。
まず、アクセスするユーザーとパスワードの設定を行う必要があります。
smbpasswd -a ユーザー名
で、パスワードを2回タイプします。なお、Windowsのユーザー名とパスワードをこれに合わせておくと、Windowsにログインしただけでここにアクセスできるようになります(確か……。同じワークグループにいる必要もあったかも)
次に、/etc/samba/smb.conf の設定です。
[global] とある行のちょっと下に、
workgroup = WORKGROUP
という行があると思いますが、これを自宅のワークグループ名に書き換えます。(WORKGROUPで運営している人は変える必要はありません)
ずっと下って、
;[homes] で始まる3行のコメントアウトされたブロックがあると思いますが、これを有効化しておくと、サーバの各ユーザーが、自分のホームディレクリにアクセスできるようになります。うちでは
[homes]
comment = Home Directories
browseable = no ←自分以外のユーザーには、そもそもフォルダの存在自体が見えなくなる。
writable = yes ←書き込みを可能にする
としています。 なお、Windowsのユーザー名と異なるユーザー名を使っている場合には、browsableをyesにしておくか、あるいは、Windowsのエクスプローラ上で\\サーバ名\ユーザー名 を直打ちしないとアクセスできないかも。
また、ホームフォルダのMaildir以下にはメールの内容が入りますので、うっかりこれをいじるとメールが消えたりします。そのへんわかっていない方もアクセスする場合には、ホームフォルダ機能ではなく、別途公開用のフォルダを作ってそこのアクセス権限を与えるようにしたほうがいいでしょう。
その方法。たとえばユーザーuayebに、/home/uayeb/work 以下を使えるようにするには、
[work]
path = /home/uayeb/work
writable = yes
browseable = yes
valid users = uayeb
それと、複数のユーザーで1つのフォルダを共有したい場合。単純にvalid usersに複数名並べるだけだと、「人が書いたファイルを消したり変更したりできない」という問題が発生します。といって、誰でもアクセス可能にするのは危険です.そういうときは、こんな抜け道があります。
ユーザー uayeb, imix で共有フォルダ「maya」を利用したいとき、
[maya]
path = /home/maya
writable = yes
browsable = yes
valid users = uayeb, imix
force user = maya
と書いて、システム→システム設定→ユーザー管理 で、maya というユーザーを新規に作成しておきます。そうすると、このフォルダへのファイルの読み書きは、すべてユーザーmayaとして行われます。(smbpasswdの設定の必要はありません)。
最後に、
hosts allow = 192.168.1. 127.
の行は入れておいたほうがいいと思います。要するに、LAN外からはアクセスできないようにする。
設定が終わったら、
/etc/init.d/samba restart
で稼働します。Windowsのネットワークで、サーバ名がマシンとして見えますので、そこを開くと、browseableにしたフォルダが見えるはずです。
5:SSHサーバ
sshを入れておくと、外部からサーバをセキュアに操作できて便利です。設定は簡単で、
apt-get install ssh
あとはsshクライアントから呼び出すだけ。Windows用としてはputtyが有名です。