ホットコーヒーのカロリー
ダイエットをしていると、食品のカロリーが気にかかる。成分組成を見て、コーヒーやお茶のカロリーが0と表示されているとなんだかほっとしたりする。
だが、ほっとするついでに考えてみたいのは、ホットコーヒーとアイスコーヒーのカロリーの差だ。レストランのメニューではどっちも0になっているわけだが、本当にそうなのだろうか。なぜって、水を温めるにはカロリーが必要なわけだから、ホットのほうはより多く熱エネルギーを保持しているはずだからだ。
体温と同じ温度のコーヒーなら、熱エネルギーの移動は起きないと思われるが、体温より高い場合、体に熱エネルギーが供給されてしまうし、逆に低ければ、(消化・吸収・排泄の過程で最終的に体温と同じ温度になるのだから)体温まで上昇させるだけのエネルギーが必要になってくる。
体温を36度、コーヒーを300mlとし、コーヒーの比熱を水と同じ1とすると、6度のアイスコーヒーを飲んだ場合には300×(36-6)=9000カロリーのエネルギーが必要になるし、86度のホットコーヒーでは300×(86-36)=15000カロリーが体に供給されてしまう計算になる。
一瞬びっくりするが、食品で言うカロリーは、化学で言う1000カロリーなので、実際は、ホットだと15カロリー、アイスだと-9カロリーということになる??
まあ、たいしたカロリーではないが、たとえば1日に冷水を2リットル飲むとすると、60カロリーを消費してくれる計算になる。これが本当なら、水ダイエット、って手がありそうだが…。水の飲み過ぎはそれはそれでよくないらしいから、やめておきますか。