ネット上のプライバシー
自分のホームページに対してアクセス分析ツールを使ったことがある人ならご存じのとおり、インターネットでどこかのページにアクセスすると、ページの運営者側は、アクセスした人のIPアドレス(これは通常、その人がどのプロバイダを使っているかを特定できる。場合によってはどのへんに住んでいるかも)、使っているブラウザ、OS、画面の解像度と色数、まではわかるようになっている。あ、あと、どこから飛んできたかもわかるけど、ともかく、本人を特定できるような情報はない。
(犯罪が行われた場合には、警察はIPアドレスを元にプロバイダに問い合わせ、誰なのかを特定できるが、一般人にはプロバイダは教えてくれない……よね? 個人情報だもんね?)
のではあるが、先日からこっそり動かしているブログに、つい昨日、アクセス解析ツールを組み込み、アクセス状況を確認していたら……なんと、アクセスした人のうちの一人のメールアドレスが正しく表示されていたのだ!
ええええええええーーーっ!
インターネットアクセスの際に、メールアドレスを特定できるようななんらかの情報が転送されているってことだぞーーーー!
とはいえ、わざわざメールアドレスをアクセス時に乗せるような馬鹿なブラウザもないだろう。上の例では、ブラウザはIE7、そんな変な物じゃない。
ってことは、IPアドレスとメールアドレスの対照表が、どこかに漏れているというか、公開されている? 上の例では、*****@yahoo.co.jp だったけど……。しかしそんなヤバイデータベースが普通に公開されているとも思えない……。
ネットに詳しいNさんにメールを打とうと思って、ようやく、わかりました。
この方、前に、記事に対してコメントをいただいていたのでした。で、コメントを入れる際には、コメントスパム防止のために、メールアドレスの入力の必要があるのです。メアドは公開はされませんが、ブログ管理者には「この人からのコメントです」ということで、データベースに登録される。この解析ツールは、ご丁寧にも過去のコメントの中からIPアドレスが一致する人を探して、その人のメールアドレスを引いていたのだ。
ふうううう、びっくりしたよ。