順調すぎるのも困る
http://arstechnica.com/microsoft/news/2009/03/windows-7-rc-download-page-goes-up-early-coming-in-may.ars
マイクロソフトがうっかり、windows 7 RC版についての情報をウェブに上げてしまった。今は取り下げているが、すでに画面キャプチャがされていて各所で報道されてしまっている。
この記事の見出しには5月と書いてあるけど、本文読むと「遅くとも6月までに」だから、どうなんだろう、遅いと6月末はありうるんじゃないの? まあでも、もうじきなことにかわりはない。
RCが出れば製品版は間近だ。Vistaのときには、9月1日にRC1が出て、11月30日にはOEM向け出荷が始まっている。一般販売はその2ヶ月後だ。
今回のRCが仮に6月1日だとすると、OEM出荷は8月末、一般販売は10月末となる。
もともとWindows 7は2010年初頭の発売と言っていた。OEM向けの話だとすると、これが8月末になるとなれば、4ヶ月の前倒しになる。遅れるのがふつうのソフト開発においては、異例の事態といえる。
ふつうの仕事なら、納期より早く仕上がるぶんには喜ばれることはあっても非難されることはないと思うが、OSの場合、正式に公表した日付よりそんなに早く次世代製品が登場すれば「来年までは出ないと思ったからVista買ったのにどうしてくれる!」「Vista用に社内アプリを作ったのに、また組み直しなのか!」といったクレームも出てきそうだ。といって、悪評紛々、実際低CPUパワーのノートに使うには明らかに重いVistaを、Win7ができているにもかかわらず来年まで放置すれば、マイクロソフトの評判も悪くなるし、他OSのシェア拡大にはずみがつきかねない。
舌の根も乾かぬうちに「やっぱり発売は8月にします」とはいいずらいから、わざとこんな「うっかりミス」を装って、「みなさん、8月10月には出ますよ、準備しといてね」というメッセージと見るのが妥当だろうか。
すっかりWin7に移行しました。アプリの軽さはまだあまり体感できませんが、起動終了の早さはだんだんわかってきました。すっかり出荷が楽しみになっています。