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普天間大詰め

普天間移設問題が大詰めを迎えているようだ。

報道を集約すると、政府はシュワブ陸上部にヘリポートを作り、最終的にはホワイトビーチ沖に人工島を作ってそこに移す、航空機の演習は県外の島に移設。現行普天間の発着回数の半分以上を沖縄県外に持って行くことができ、「普天間を半分以上沖縄県外に移設したことになる」という決着を狙っている、ようである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100328-00000025-san-pol

これに対して、地元の地主さんや区が、シュワブ陸上部に移転するなら土地の賃貸契約を更新しない! という方針だという報道が出ている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100328-00000002-ryu-oki

軍事評論家の神浦氏は、このような分散移転は軍事的常識からしてどうしようもない、という手厳しい批判を展開している。

http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_378.html

軍事には素人だが、読む限りにおいてはもっともだと思うし、ヤフーニュースの「普天間移設先候補&可能性一覧 」でも

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/futenma/

(↑下の方に表がある)

でも、シュワブ陸上案は、米軍が求める3つの条件のいずれも満たさない、となっており、その面でも無理があるように思える。

八方ふさがりなのか?

しかしここで気になるのが、神浦氏の数日前のコメント:

http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_375.html

「すでに私の代案は書いたので、今日は改めて書かないが」というくだり。神浦氏の過去の「沖縄問題」カテゴリーの書き込みを読み返しても、代案らしきものは(私が見落としてなければ)見つからない。

ただ、以前、キャンプハンセンに言及していたことがあった気がして、探し直したら、見つかった。なぜかカテゴリーが沖縄問題ではなく「イスラエル」 になっている。道理で見つからないわけだ。こちらである。

http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_343.html

出てくる案を片っ端から徹底論破している神浦氏が、この案にだけは、プロの案として検討する価値がある、と書いている。これが、「代案」なのだろうか。他に見あたらないので、いちおうそう考えることにする。

さて、そこで不思議なのは、この話がほかにはほとんど出ていないことだ。上で触れた、ヤフーの移設先一覧にも、キャンプハンセンは挙がっていない。

軍事の専門家の方が、これならば、という案が、なぜ表に出ていないのだろう?

ひょっとすると、 この案こそが、鳩山首相の本命案で、その調整をする間のカムフラージュとして、シュワブ陸上部といった煙幕を投げているだけ……であればいいのだが…。

2 Responses to “普天間大詰め”

  1. 1
    同窓生S・K:

    いわゆる腹案なのですかねぇ。官房長官や外務大臣などは、複数案の組み合わせということで関係閣僚のコンセンサスはできていると発言していますが。
    ただし、キャンプ・ハンセンでも県内移設であることは変わりありませんが。
    キャンプ・ハンセンは実弾演習で問題になっていたようにも思いますが、オスプレイの配備が可能な滑走路の建設が可能なのでしょうか。

  2. 2
    michel:

    確かにキャンプハンセンだと県外にならないですね。
    もっとも、すでにあるキャンプハンセン内に収納するというのであれば、
    移設ではなく「消滅」だ、なんて強弁もでき……ない?
    神浦氏は、一体運用でないと軍事的に意味がないので分散組み合わせはありえないという趣旨の発言を再三されていますが、軍事評論家のSKさんとしてはいかがでしょうか。

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