昨日に行けるタイムマシンがサービス開始
「あの日に帰りたい……せめて昨日に」「わかった、任せろ」「ええっ?」
相対性理論によれば、超高速で動く物体においては、時間の流れがゆるやかになります。したがって、宇宙船技術が発展し、亜光速で運行できるようになったときには、人は、宇宙船に乗って宇宙を旅したのち地球に戻ってくることで、普通に地上で生きていたら見ることができない未来にたどりつくことができます。これは、遠い将来ならひょっとして実現するかも、という「未来へ向かうタイムマシン」といえます。
それに対して、過去に行くことは困難です。原理的には、光速より速く動く物体に乗り込めば、時間を逆行できるはずですが、そもそもこの世の物質を光速を超えて加速することはできないとされています。
ブラックホールのワームホールを使って云々、というワザを使えば、過去に行くことはできるようですが、そもそもブラックホールの中に生身の人間が無傷で行き来できるとは思えません。つまり、過去に向かうタイムマシンの実現可能性は、遠い将来を考えてもほぼ絶望的です。
しかし、そんなことはわかっていても、どうしても過去に戻りたい、昨日に帰りたいという人はあとを立ちません。あなたもそう思ったことがあるでしょう。
朗報です。ついに、昨日に戻る方法が、私たちの前に姿を現します。えっ、さぞかしお金がかかるのでしょうって? いいえ。10万か20万か、それくらいです。
どうすればいいか。10月31日以降、いつでもいいです。深夜の羽田空港に向かってください。0時30分発のNH1061便に乗ったら、しばし眠りについてみましょう。目が覚めたとき、あなたは前日のお昼にたどりついています。そう、ついに時の流れを、半日ではありますが、さかのぼることができるのです!
3月 22nd, 2012 at 11:10 PM
うを!そういうオチでしたかw。