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残念なHauptwerk 3.30

パイプオルガンシミュレータ「Hauptwerk」が、Windows 7発売を前に「status update」を表明した。

http://forum.hauptwerk.com/viewtopic.php?f=10&t=5573

Windows 7への対応予定、および、今後(特に、みんなが噂をしているHauptwerk 4.0)のスケジュール、機能追加予定について、である。

「現バージョン(3.23)はWindows 7に正式対応していない。Win7発売後できるだけすぐに、Win 7 完全対応のHauptwerk 3.30をリリースする。これは現在の3.xユーザーには無料のアップデートとなる」

これは予想どおり。

「 3.30では同時発音ロジックを大幅に強化し、だいたい、今までの半分のCPUパワーで、同じだけの同時発音数を実現できる。たとえば、現在ではクアッドコアCPU 2つでないと対応できない、Sonus Paradis Caen セットを、クアッドコアCPU1つで動かせるようになる」

「同時発音数制限は、今回から、ステレオサンプルを1つと数える。Basic Editionでは、事実上従来の2倍の同時発音数が得られる」(注:低価格のBasic Editionは同時発音数が1024に制限されています。今まではモノラルのサンプル1つにつき1音とカウントしていたのを、ステレオを1つとカウントするので、ということのようです)

それはすばらしい!

と思ったのだが、実はなんだかいやな予感がしていた。だいたいユーザーに不利な規約変更を行う際には、その代わりに、なんとも微妙なメリットをユーザーに事前に提供し、「改善しました!」と謳いつつ、「ちなみに…については…」というのがよくあるやりくちだからだ。だいたい、安価なBasic Editionの最大の弱点(というか、機能制限点)をこれほど改善してしまったら、上位版(Advanced Edition)を買う理由がますますなくなってしまうではないか。 案の定、すぐ後ろに「重要!」という項目がある。

「Advanced Editionへのインセンティブを維持するため、Basic Editionがサンプル用に利用可能なメモリを3GBに制限する」

………。

目の前がまっくらになりましたよ。だって、私がメインに使っているZwolle教会のサンプルは、約7.2GBを消費するのですから。これからはこれが使えなくなる? Basic EditionからAdvanced Editionにバージョンアップすればいいが、それは370ドルもするのです。そのお金があれば、ほしい別のサンプルセットが買えるのに…。

で、思い直してみると。今のver.3.23は、公式にはWindows 7には対応していませんが、実際には問題なく動いています。だから、3.3へのアップデートを行わなければ、別に問題は発生しない。同時発音数が増えないのは確かに少し残念だが、まだ初心者、そんなたくさんのストップを使った派手な曲を演奏するわけではないので、今のところそれほど不都合は感じていない。旧バージョンを使い続ける、という気持ちの悪さだけ我慢すればいいわけだ。

そのあとに、待望のバージョン4の情報がある。

「バージョン4.0は2010年前半を予定。使い勝手を大幅に改善。さらに、バージョン4.1を2010年後半に予定。リバーブ機能を内蔵予定」

みんなが待ち望んでいるリバーブ機能は4.1でサポートらしい。今Advanced Editionにしても、ver,4が出るときにまたアップデートフィーを取られるだろうから、それだったら、当面は3.23 Basic Editionで使い、4.1が出たときに、バージョンアップと合わせ、Advanced Editionへのアップグレードも「検討」することにしようか。

しかしそれにしても、いきなりメモリ3GB制限はひどい。まあ、いままでBasic とAdvancedの差がなさ過ぎた(割に価格差がありすぎた)ってことなのかねえ。でも、今までは 「Hauptwerkはこんな巨大オルガンをシミュレートできるよ。アプリは2万円ちょっとだよ」というふうに、人に勧められるのがよかったのに。ちょっと立派なサンプルだと、3GBオーバーはざらにある。そのときに、「Hauptwerk本体が600ドル!」っていうのは、ちょっと、敷居が高いと思うのだが…。

http://www.pcorgan.com/SampleSetsEN.html

一方で、同社は半年くらい前から無料のお試し用「Free Edition」を公開している。

http://www.hauptwerk.com/index.php?src=gendocs&ref=Editions&category=Learn_More

こいつは同時発音数が256、サンプルサイズが1.5GBと、かなり制約されている。特に発音数256は、かなり大きな制限だと思うのだが、3.30では実質512になり、相当使えるようになる。一方、Basic Editionのほうは、サンプルサイズが無制限のところ、3GBに制約される。つまり、Freeとの差が大幅に縮まってしまう。

Freeがあることで、とりあえず使ってみる、というユーザーにとっての敷居は確実に下がるけれども、不満を感じたときに、「250ドル払ってBasicにしても、それほど改善されるわけじゃないし、でも600ドル払ってAdvancedにするのは高いよなぁ」ということで、いつまでたっても有料版が増えない、ってことになりかねないのではないかという危惧を持たざるを得ない。

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