溜池山王駅にて
「課長、A社の案件ですが、コーディング方面も一人リーダーを立てたほうがいいと思うのですが」
「ほうじゃのう」
「ちょっと難しそうな話なので、ここは腕の立つ赤坂さんはどうでしょう」
「んー、彼は今、別件の後始末でてんてこまいじゃけんのう」
「そうですか。それじゃあ、大仕事が得意な永田さんは?」
「あいつは確か来月はリフレッシュ休暇じゃったと思うたぞ。2週間空くとまずいじゃろ」
「あちゃー」
「困ったのう」
「そうだ、では、ここは大御所ですが、溜池先輩にお力添えいただくというのは」
「うーん、溜池さんのう……」
溜池山王駅を通るとどうしてもこんなやりとりを想像してしまいます。