九段下にこんな謎が!
久しぶりに「実はこうなってる」系でびっくりした。
九段下駅の都営新宿線と半蔵門線が実は1つのホームを
分割して使っている、という。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100618/232443/?P=4
猪瀬さんの寄稿。前段の話は、例のまぼろしの新橋駅の話で、
これはまあ、またか、という話ではあるが、こっちは初めて読んだ。
というか、ちょっと前まで職場が九段下だったから、都営新宿線の
九段下は毎日使っていたのに、この、図で見ると縦切りの違和感満載の
ホームに、特に疑念も抱いていなかった。あのでっぱりは、半蔵門線の
階段の出っ張りだったのか! と今更納得するていたらく。
ただ、この記事には、どうして営団(当時)と都営が1つのホームを
分けて使うことになったのかが書かれていない。ので、wikiを見ると、
なるほど。この九段下~神保町の区間は、新宿線と半蔵門線が
並行して走っている。鉄道建設公団? は、工事費の節約のため
だろうか、4線分をまとめて1つのトンネルとして作ったようである。
それは確かに合理的な判断だが、しかし謎は残る。
トンネルは1つでも、2つの別の会社の線路を敷く(軌間も違う)
んだから、そもそもホームを共用するという発想が出てくるほうが
おかしい。それぞれ手前で線路をふくらませ、
島式のホームを2つ作ればいい。そうすれば、「別会社の
階段のためにホームが狭くなって、利用者に危険を強いる」
こともなくなる。
わざわざこんな構造にしたというのは、最初から、将来的に
中央の壁は取っ払う前提だったとしか思えない。
こんな構造を許可したということは、営団、都営双方とも、
将来的には統合することを拒否する気はないということではないのだろうか。
……ただ、統合しなくても、改札なしで行き来できる駅(ノーラッチ)にする、
というのでも、十分利便性と安全性の確保になる気がするんだけどな。
最近はノーラッチはなくす方向だから難しいか。