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uayebはマヤ暦の「無名月」

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めふん

昨日は、代田橋の沖縄商店街にある「しゃけ屋」に約1週間ぶりに行った。
これまで、トバ(腹の部分の燻製?)、チュウ(胃腸? の塩辛)と食べてきたが、今日は引き続き、めふん(腎臓の塩辛)に挑戦。

大きく切ったキュウリといっしょに出てきた。
キュウリの先に少しつけてなめてみる。

うっ、うぐっ。

アンモニア臭いよ。……これは……つらい。

そういえば。スコットランド名物にキドニー(腎臓)パイというのがあって、でもこれは相当独得の臭みが強くて、スコットランド人でも食べられない人が多い、という話を聞く。私は一度、どこかで、これはキドニーパイだ、というものをひときれ、おそるおそる食べたことがあるが、そのときは、全然普通のミートパイという感じで、拍子抜けしたことがある。なんだこんなものか、と思いつつ、いやこれは、日本人向けにキドニーを減らしたものか、そもそもこれがキドニーパイではないという可能性のほうが高いだろうなとは思ったのだが、

やはり腎臓に手を出すべきではなかったか。

ただ、昔はイカの塩辛でもぜんぜんまずくて食べられなかったのに、今は(別にたいして好きではないが)普通に食べられるので、いつかはこれも慣れるものなのだろうか? 年をとると、子供の頃から食べてきた普通においしいものに飽きてしまって、普通に考えたらまずいものばかりを食べるようになるのだろうか、などと極論してみる。いや別に、子供の頃から好きなものは今でも飽きずに好きだから大丈夫か。

PS. wikiによると、キドニーパイは、腎臓のほかに肉も加えたパイ、みたい。そんなにクセはないものらしい。私が、スコットランド人でも…と言ったのは、ハギスのことでした。羊の胃袋に、心臓、肝臓、肺 などを入れて蒸したものだそうで……それは食べたくない!

Book: 雷の季節の終わりに

デビュー作、夜市(&風の古道)を読んで仰天したので、新作のこれもさっそく買ったのに、読まずに延び延びになっていた。

恒川光太郎さんの2作目。ファンタジックホラー? ホラーでもないか。

「穏」という名の、この世と切り離された世界に過ごす少年の物語。「穏」の世界の描写は……前作の完成度と比べるとやや残念。風わいわいや墓町といった言葉のギミックの切れ味は相変わらずすばらしいが。別世界という設定が、もうひとつ読者にとっては身近感を欠く。夜市や風の古道は、この世のすぐそばにあるかも、と思わせるところが魅力を増幅しているのだが、それがないのは痛い。

前作に比べると、格段に人が描けているとは思う。ただ正直言って、そのぶん、痛々しかったり、泥臭かったり、その、前作全体に張り詰めていた凜とした緊張感が若干失われているように思えるのも、少し残念。また、エンディングに至り、あまたの伏線が細部の細部に至るまでぴたりと符合する前作に比べると、そこも少し緩い気がする。まあ、直木賞を狙うには人が描けていないとダメらしいし(私は人よりも世界を魅力的に描いてほしいほうだが)、ワザが増えたことで次以降でまた面白い化学反応があることを期待したい。78点。

パリでも!

http://www.ratp.info/informer/passe_navigo_orange.php
(パリ地下鉄のページ。一番下のLe passe Navigo Découverteが今回の話題)

パリのメトロとバスでは、以前からNavigoという非接触式ICカード乗車券が使えたのですが(4年前? に行ったとき、まずバスで実験中だった。メトロではそのときはまだ対応していなかったような…)、このカード、パリに住んでいるか、パリ市内の企業に勤めていないと発行してもらえなかった。

のだが、それでは不便という声が大きかったのか、いつの間に Navigo Decouverte という、誰でも買えるバージョンが登場していた。Navigoとの違いは、発行時に5ユーロ必要で、紛失しても再発行等が不能、ということのようだ。

でもまあ、スイカだって発行には500円取られるし。これで、16.8ユーロで1週間(といっても開始は必ず月曜、終わりは日曜)、パリ市内とその近い近郊(ゾーン1と2)の地下鉄とバス(RERも?)が乗り放題。普通なら1回1.6ユーロ、回数券でも1回1.14ユーロだから、15回乗れば元が取れる。観光で1週間滞在するなら3日あれば元が取れるだろう。

うーーーー、早く使ってみたい! でも当分パリ行けそうにないんだよなぁ。うーーー。

いよいよドル独歩安?

昨日はドルが一瞬88円台まで行って話題になった。

一方でユーロは120円を割らないでいる。豪ドル、NZドルはそれぞれ60円、50円を切り、多少ドル安が連動している感じだが、ドルほど落ちてない。

このところ、ドルが円を除く他通貨に対して全面高(したがって円は全通貨に対して円高)というおかしな状況だったが、ちょっと潮目が変わりつつあるようにも見える。

アメリカが景気対策でとてつもない額の出費を決めつつある=そのためにたくさん国債を発行して海外の投資家に買ってもらうしかない=状況では、本来米国債はだぶついて価格が下がるはずであり、それはすなわちドルの価格を下げる方向に動くはずである。そうならなかったのは、(日本以外の)諸外国も相当経済にダメージを受けていると考えられていたからだ。

火山が噴火しているなか、ネズミやシマウマではいかにも弱そう・すぐ死んでしまいそう、やはり、傷が深いとはいえ、恐竜に賭けておいたほうがいい、というような心理だと思う。

しかし、ネズミやシマウマの傷より、恐竜の傷のほうがはるかに大きそうであることが明らかになってきた。恐竜(アメリカ)はもう何十年も膨大な赤字を抱えていたが、その「大きさ」から来る信用をもとに、みんなにうまく国債を買わせて赤字を補ってきた。しかし、GMの状況(債務超過5兆円! ありえない!!)(政府から金をもらおうとして四苦八苦していて、もらえないと本当にやばいかも、というここ数日の動き)を見ていて、アメリカもGMと同じなんじゃないかあれほど大きければさすがにつぶれることはないと思っていたけど、やはり限度というものはあるんじゃないか、と、みんなが思い始めているのではないか。

そうすると:ドルがビッグマック指数の78円を付けるのは時間の問題、そこを突っ切る可能性も高いだろう。ドル以外の通貨は、今後対円ではあんまり下がらないかも。自身に悪材料がなければだけど。ユーロはまだ不動産バブル崩壊のダメージがちゃんと織り込まれていないと思うので、83円を目指してほしいが、これにはワインを安く買いたいという自分の希望が入っています。

閾値か、温暖化か?

新宿駅の西口地上、一番大きな通りの両側には見事なイチョウ並木がある。昨日スバルビル側(ヨドバシ側)から歩いてこの通りに入ったら、整然と並んだ大きな木にこんもりと見事な黄色の葉、地上には葉の絨毯が目に飛び込んできて、ショックのような感銘を受けた。銀杏並木が綺麗というのは知っているし、例の神宮外苑の並木も見たことはあるけど、見てショックを受けるようなことは今までになかった。え、イチョウってこんなにステキだっけ? という感覚だ。

そのあと、最寄り駅その2から夜歩いて帰る途中、某大学そばの脇道に、ここは1列だがイチョウが植わっていて、落ち葉の風情ともあいまってまた感動した。あれ、感動の閾値が下がってる?

子供のときには別に好きでもなかった食べ物が、オトナになってある日突然好きになった経験は、誰しもあると思うけど、まさか今ごろイチョウに開眼するとはどういうことだろう。たまたま一番見ごろな時に遭遇したからなのか、はたまた、温暖化の影響で色づきがいいとか? そんなわけはないとは思うが、黄色が例年より鮮やかで明るい気がするのは、……気のせいかねぇ?

そんな僕が、実はまだ開眼してないのは紅葉です。いや、綺麗だとは思いますよ。思いますけど、感動するかって言うと……単にちゃんと見に行ったことがないだけ、かなぁ? 見たことはあると思うんだけどなぁ?? ベストじゃなかったのかなぁ?

ちなみに新宿西口の銀杏の木の根元にはかなり広い範囲で土が露出していて、そこに人が入らないよう策までできている。専門家によると、樹木が弱る大きな原因の一つは、周囲の土を人に踏み固められてしまうことなのだそうだ。観光名所などの木が弱ってきた! 助けてくれ! みたいなときに、樹木医の人は、とりあえず木の周りの土をコンプレッサー(?)でほぐして空気の通りをよくして、人が入らないようにする。これで結構復活するケースも少なくないという。その話を聞いてからは、できるだけ木の根元には近寄らないようにしているのだが、その意味でここのイチョウは、とてもよい待遇を受けているといえ、元気な葉を付けているのだろう。

写真なしでたいへん申し訳ない。

PS. 12/8に撮影して追加しました。……ほんの数日差なのに葉がずいぶん落ちてしまいました。みごろは案外短いんですね。

ねこと遊ぶ方法

昨晩、帰宅途中に、ふだんあまり通らない道を歩いていたら、まるまる太った白いネコが塀の上に止まっていた。

野良猫は、だいたい近寄ると逃げてしまうのだが、これはあまり逃げるそぶりがなかったので、前に聞いた「野良猫と遊ぶ方法」を試してみた。それは、人差し指を伸ばし、それを、ネコの目の高さで水平にずうっっと近づけて鼻先まで持っていく、というものだ。そうするとネコは、「これはなんだろう」と興味を示し、鼻先までくるとくんくんするのだそうだ。でもそこまで手を近づけられたら、あとはのどの下をなでてやればごろごろ状態になる、というのだ。

指を近づけると、逃げる気配もなく、かなり近づいた状態で鼻を2回ほどつんつん、と押しつけてきたが、そのあと、ぷいと横を向いてしまった。 うーん、のどをなでるのは難しい。なでてみようかとも思ったが、逃げられそうで実行できなかった。そもそも、指を近づける段階で、前足でガッとかされるのが怖いので、こっちもおっかなびっくりなのだが、それがいかんのかな。

今度見かけたら、今度こそのどをなでてみたいところだ。

ユーロふたたび110円台へ

ユーロは10月末の113円タッチの大暴落後、ちょっと大きく反発して130円まで戻してしまったので話の腰を折られた形になったのだが、まあ予想通り、また120円を切ってずるずる下降展開に入っている。

思えばドルは3月に95円台を付けてからいったん反発し110円まで戻したけど結局は半年後に95円を割ることになった経緯もあるし、ユーロも110円台に戻ってくるのは半年後かとももと思ったが、予想外に早いメッキのはげ落ちである。

ドル95円、AUD60円、NZD50円、ユーロ120円、というのは結構な円高水準で、これを上回って円高に進むという予想は、過去の相場観からするとあまりなさそうにも思えるが、なにしろ今回は、米ドル基軸通貨が破綻するというほぼ確定した未来を想定せざるを得ない状況で、そうなるとドルは70円や60円というレンジが目に入ってくる。そのときユーロはどうなるのだろう。

基軸通貨の受け皿としては筆頭候補だろうが、域内の経済は弱いし住宅バブル崩壊はこれからが本番。対ドルではいくらか上げても、対円ではドルの落ち幅が大きいぶん、引き続き下落だろうか。ドル70円でユーロドルが1.6まで戻すと、ユーロ円は112円。ドル60円ならユーロ円は96円。……なんだか怖い数字になってしまった。

くらげ

スーパーで食材を見繕っていたらとんでもないものが並んでいた。その名も、

「生きくらげ」。……くらげなんて、なにも生きてなくてもいいっていうか、むしろキモい、怖い。だいたいプラスチックの箱に密封されてホントに生きてるの? と、おそるおそる手にとってみたら

ぎゃああぁ!こ、これは…

回数券の経済

10枚ぶんのお値段で11枚の切符がもらえる、ご存知回数券。しかしこれ、交通機関側はいかなる思惑を以って販売しているのだろうか。
ぼくは子供のころからずっと、これは利息分だと思っていた。本当なら三カ月か、半年か、あとに支払われるべき代金が、一括で払われる。鉄道会社はそれを運用して利益が上げられる。その額が、総額の10%以上になるなら、切符を1枚サービスしても販売する価値がある。交通機関が回数券を販売しているということは、たぶんそのほうがもうかるからで、運用というのは、とても利益が上がるものなのなんだなぁ、と、なんとなく思っていた。

しかし、現在では国債で運用してもせいぜい年2%ちょっと。よほど上手な運用をしないと、むしろ損になるんじゃないだろうか。とすると、今も回数券が販売されている理由はどこにあるのだろう。キャッシュフロー的に有利というのはわかるが、交通機関って、そんなに手元流動性に難がある業種でもないような気がする……田舎のバス会社はそうなのかな?

そこで気になるのは海外の交通機関だ。たとえばパリのメトロは、カルネcarnetという10枚綴りのチケットを買うと、普通に1枚単位で買うときの半額近い値段になる。……と書きながら現在の価格を調べたら……29%引き程度でした。あれー、記憶違い? それともカルネの値段上げてる?? ともあれ30%近く安ければ、みんなこれ買うよね。となるとパリメトロがカルネを発売する理由はどこにあるのだろう。割安だと、じゃあこの距離だけど乗っちゃうか、という利用を促進するってことかな?

東京メトロもこれくらい割引率の高いカルネを出してほしい。

消費力

内需拡大を公約に(日経新聞)

内需拡大というのは、80年代の前川レポートのときからずっと言われていることだが、どうも目に見える進歩がないように思う。

内需と言われて思い出すのは、以前スコットランド北部を巡ったときのことだ。ご存じのとおりスコットランドは、エジンバラを首都に抱く、イギリス・グレートブリテン島の北部3分の1ほど(イメージ。ちゃんと面積調べてませんすいません)を占める王国だが、そこはさらに2つに分かれる。南部のローランドと、北部のハイランドだ。ハイランドの首都と称されるのは、ネッシーで有名なネス湖のそばにあるインヴァネスである。

もともとそんなに人口は多くないスコットランドだが、ハイランドはローランドに比べても、格段に人口密度が低い。ローランドのグラスゴウは人口100万を数えるし、エジンバラも数十万だが、ハイランドは、最大のインヴァネスですら5万人強だ。
私はハイランドのなかでも北部、すなわちグレートブリテン島の最北端の、Thursoという街に向かったのだが、Thursoの人口は確か9000人ほど。これでもハイランドでは相当な街であり、インヴァネスからのバスが立ち寄る途中の街は、1000人、2000人、ものによっては数百人というところばかりだ。

だが、実際にそうした小さな街を通りかかると、とてもそんな少人口には見えない。九州の実家の付近には人口数千人のムラもあり、訪れたこともあるが、そうしたところのさびれ具合に比べ、下手すると10分の1という人口なのに、ハイランドの街にはちゃんと市街地らしきところがあり、にぎわいが感じられるのだ。この差はどこから生まれるのだろう、と、ぼくはずっと気になっていた。
というのも、人口1000人の街がちゃんとにぎわってやっていく秘訣があるのなら、日本の過疎の問題に大きなヒントになるのではないかと思うからだ。

一つには、日本に比べると観光客は多いかもしれない。旅行好きなヨーロッパ人やアメリカ人に押しかけてもらえるのは、経済的にはありがたいだろう。
ただ、それと同時にやはり、消費活動がおう盛なのではないかという仮説も立てたくなるのだ。みんながどんどんお金を使う。お店でモノを買い、花屋で花を買い、大工さんに家をリフォームしてもらう。その頻度が日本よりずっと多いのではないか? 日本人は貯金をしすぎで、お金を使わなさすぎるのではないか?

なぜお金を使わないか。それは、将来が不安だからだろう。では、イギリス人は不安ではないのか? やはり腐っても大英帝国、国に対する信頼が、われわれ日本人より多いのだろうか?

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